ヨセ(よせ)

対局の終盤しゅうばんにおたがいの陣地じんち境界線きょうかいせんをはっきりさせていくこと。ヨセではなるべく自分の陣地じんちが広くなるように、相手の陣地じんちがせまくなるように境界線きょうかいせんを引いていきます。たとえば下の図で黒から打つ場合、どのようにヨセればいでしょうか。

ヨセる前の図。盤面図、黒5の2、黒5の3、黒6の3、黒6の4、黒6の5、黒6の6、黒6の7、黒6の8。白4の2、白4の3、白3の4、白5の4、白5の5、白5の6、白5の7、白5の8

まず下のようにまっすぐに線を引いてみました。

黒が正しくないヨセを打った図。進行手順、1手目・黒6の9、2手目・白5の9、3手目・黒5の1、4手目・白5の1

すると黒29もく、白32もくで黒は負けてしまいました。

黒の交点に緑の印、白の交点にピンクの印をつけて、地を数えやすくしている図。盤面図は上と同じ。黒の地、6の1、6の2、7の1、7の2、7の3、7の4、7の5、7の6、7の7、7の8、7の9、8の1、8の2、8の3、8の4、8の5、8の6、8の7、8の8、8の9、9の1、9の2、9の3、9の4、9の5、9の6、9の7、9の8、9の9、合計29目。白の地、1の1、1の2、1の3、1の4、1の5、1の6、1の7、1の8、1の9、2の1、2の2、2の3、2の4、2の5、2の6、2の7、2の8、2の9、3の1、3の2、3の3、3の5、3の6、3の7、3の8、3の9、4の4、4の5、4の6、4の7、4の8、4の9、合計32目

次に下のようにヨセてみました。

黒が正しくヨセた図。盤面図、黒5の2、黒5の3、黒6の3、黒6の4、黒6の5、黒6の6、黒6の7、黒6の8。白4の2、白4の3、白3の4、白5の4、白5の5、白5の6、白5の7、白5の8。進行手順、1手目・黒5の9、2手目・白4の9、3手目・黒6の9、4手目・白4の8、5手目・黒4の1、6手目・白3の1、7手目・黒5の1、8手目・白3の2

今度は白地しろじが4もく減ったため、黒29もく、白28もくで黒は勝つことができました。

黒の交点に緑の印、白の交点にピンクの印をつけて、地を数えやすくしている図。盤面図は上と同じ。黒の地、6の1、6の2、7の1、7の2、7の3、7の4、7の5、7の6、7の7、7の8、7の9、8の1、8の2、8の3、8の4、8の5、8の6、8の7、8の8、8の9、9の1、9の2、9の3、9の4、9の5、9の6、9の7、9の8、9の9、合計29目。白の地、1の1、1の2、1の3、1の4、1の5、1の6、1の7、1の8、1の9、2の1、2の2、2の3、2の4、2の5、2の6、2の7、2の8、2の9、3の3、3の5、3の6、3の7、3の8、3の9、4の4、4の5、4の6、4の7、合計28目

このようにヨセで劣勢れっせいから逆転ぎゃくてんすることも可能かのうなので、1もくでもとくするように線を引いていきましょう。

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