下の図は、黒の陣地の中に白が侵入してきたところです。今度は白の立場になって考えてみます。

白がここに入ってきた理由は、このまま陣地を囲っていけば、黒よりも陣地が小さいので負けてしまうからです。しかし、黒の陣地の中に侵入しても、ただで取られてしまっては意味がありません。
実は、黒の陣地の中で取られない方法が1つだけあります。それは「生きる」ことです。
生きるためには「2眼」を作る
「生きる」とは、言い換えれば「絶対に取られなくなる」と言う意味です。生きていれば、例え石を囲まれてしまっても、取られることがありません。逆に「死ぬ」というのは、取られる運命にあることをいいます。
では、生きるためにはどうすれば良いのかというと、それは、眼(め)というものを2つ作ることです。"眼"とは、次のような形のことを言います。

真ん中が1つ空いていて、目の形に似ています。これが眼です。この眼を2つ作れば生きることができます。どういうことかというと、まず眼が1つの場合、下の図の▲のところは着手禁止点といって、黒が打ったらすぐ取られる形になるので、黒は打つことができません。詳しくは着手禁止点のルールをご覧下さい。

しかし、次のように黒が眼の周りを全て囲んでいる場合は、アタリになっているので、▲に打つことができます。詳細は取れるときは打てるへ。

つまり眼が1つだと、周りを囲まれると取られてしまいます。それでは、眼が2つになった場合はどうでしょうか。

この場合、黒が▲へ打とうと思っても、アタリになっていないので▲に打つことはできません(▲は着手禁止点なので)。ということは、どうやってもこの白を取ることは不可能になります。これが「生きる」ということです。この形が作れれば、相手の石に囲まれてしまっても平気なのです。ではこの「生きる」というテクニック、どんな時に使うのかを説明します。
相手の陣地の中で生きてしまおう!
ここで最初の、黒の陣地の中に白が侵入した図に戻ります。右側の白石はこのまま何もしなければ、黒に取られてしまいます。黒に取られないようにするためには、生きなければいけません。下の図は白が生きる例です。ボタンをクリックしてください。
白の眼が2つできました。黒はこの白を取るために囲っていったのですが、白は眼を2つ作って無事に生きることができました。周りを全部囲っても、もうこの白を取ることはできません。
こうなると、最初に右側にあった黒の大きな地が、ほとんど無くなってしまいました。白の侵入作戦大成功です。
無事に生きることができた場合と、取られてしまった場合では、天と地ほどの差があります。上の例と、前のページの白が取られた例を比べてみると違いがよく分かります。
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